S2リーグ5位決定戦 自分の良さを生かせ!
12月1日RHF駒場にてS2リーグ5位決定戦が行われました。対戦相手はS2Bリーグ3位の国際学院高校。本日勝利すれば3年ぶりのS1復帰となる大事な試合です。
12月というのに暖かなまさに試合日和、西高から近いRHF駒場で行われるとあってたくさんの人が応援に駆け付けてくれました。先日の最終節を勝利していればそこで引退だった3年生。保護者のみの応援の中でひっそり引退になるところ、敗戦によりこの日を迎えました。
前回不在のメンバーも揃い、万全の体制で試合は開始されました。前半8分に先制し、さらに追加点を上げ西高ペースに見えました。しかしここから相手の攻撃が激しくなり、2点を奪い返され、試合は振り出しに戻りました。後半も相手の攻撃は激しく、FKから直接決められ逆転されてしまいます。その後、何度も攻め込まれますが、そこを辛抱強くしのぎました。もう終了が見えてきた後半38分、劇的な同点弾により希望をつなぎました。そうなるとスイッチが入ったのか、怒涛の攻撃が始まり逆転、さらに終了間際、キャプテンのダメ押しの一点でこの試合を決定づけました。ホームに近い戦い慣れた駒場で多くの応援を味方に、まさに前回の敗戦が嘘のような高い意識で試合に臨んでの勝利だと思います。
今回もグランド内で撮影を許可され、ベンチ側から試合を観戦しました。最後の試合に劇的な逆転を身近で見て感じることができました。その中で、印象的だった事があります。終了が迫り決めきれない中、ある選手に向けて監督が「自分の良さを生かせ!」と発破をかけていました。その言葉の中に、選手への強い信頼を感じたところ、選手は見事にシュートを決めました。ベンチ横で撮影していた中、監督と選手の3年間を垣間見た一瞬でした。
3年生は今後の進路とサッカーというどちらも瀬戸際な状況、二兎を追いながらの厳しい毎日でした。選手権敗戦からここまで長い時間でした。この半端な長さは、モチベーションを維持するのに一層の難しさがあった事と思われます。それを乗り越え、いつものメンバーが揃い、選手権に向かっていた頃の高い志が復活した戦いぶりでした。
3年生は全員ここで高校サッカーの幕を下ろしましたが、次のステージへの戦いはこれからです。今日の試合の様に最後まで粘り強く勝利を信じ、志を果たして欲しいと願っています。1,2年生のみなさん、S1昇格というお土産を3年生が残していきました。このお土産を生かし来年のさらなる飛躍を期待しています。